コンサルタントはどうやって選べばいいのか? 開業場所が最優先なら
どうやってコンサルタントを選ぶのか?というところが問題になります。過去に開業したDrの多くは、先輩や後輩のツテを使って、コンサルタントを紹介してもらっていたと思います。それはそれで正しいと思いますが、一方で、自分の開業場所を狭めてしまっていた可能性も否定はできません。
というのも、多くの場合、開業できそうな土地を複数のコンサルタントで共有していません。つまり、極めて例外的な場合を除いて、一つの土地に対して、一人のコンサルタントがいるというイメージです。そのため、一人のコンサルタントに「中央区の女池で開業したい」と相談した場合、そのコンサルタントが探してもすでに別のコンサルタントに抑えられている土地については、紹介ができないことになります。かといって「土地はありましたけど、別のコンサルタントが抑えているので、そのコンサルタントを紹介しますね」とはなりません。「場所がありませんでした」となります。これはm3の開業物件を探すHPを見ていただいてもわかると思いますが、薬局や機械の会社が土地を抑えていて、同じところを複数の会社が抑えているところはありません。つまり、開業場所は一人のコンサルタントが押さえていれば、他のコンサルタントは抑えられないことになります。もちろん、一人のコンサルタントもずっとその土地を抑え続ければ、地主に迷惑をかけることになるので、しばらくしたら別のコンサルタントにも声がかかるということはあるかもしれませんが、クリニックが来てくれるのを気長に待つよという地主も少なくありません。
となると、コンサルタントを選ぶ基準の一つは、自分が希望する地域に開業できる土地を抑えているか、もしくは畑や駐車場などになっているところを見つけ、地主さんと交渉をしてくれるかどうかというところがポイントになることがあります。極論すれば、最優先事項が開業する場所で、その土地をコンサルタントが抑えていれば、そのコンサルタント以外に選択肢はありません。
今の僕が仮に、これから開業するとして、最優先事項が開業する地域であるならば、新潟市で検索してヒットするコンサルタント全員にメールをして、「いついつ頃にA科にて開業を考えています。その際、中央区のどこどこで開業したいと考えています。土地等、探すことは可能ですか?」というメールを送ります。ただその際に「申し訳ありませんが、他のコンサルタントにも同様のメールを送らせていただいています。複数の土地が出てきた場合は、土地取得もしくは定期借地の費用等を含め、総合的に勘案させていただきます。そのため、せっかく提案して頂いたとしてもお断りする場合もあります。ご理解をお願いします」と、正直に書いて出します。もしこれで「じゃあ、うちは降りる」というコンサルがいれば、それはそれで縁がなかったと思いますし、最優先事項について頑張ってもらえないコンサルであれば、そもそも選ぶ必要性もないと思います。