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 ビル開業

ビル開業

①新規開業
 ❷ビル開業
 
新潟でも中央区の古町や新潟駅周辺等、ビルの中の1室にて開業をするケースも増えています。ビル診療のメリットは建物を建てる必要がないため、初期費用は抑えられます。これは結構大きなメリットだと思います。これが最大のメリットかもしれません。あとは家賃は全て経費になります。これもメリットだと言えます。戸建の場合、建物は減価償却をしていきますが、ビルの場合は、家賃は経費、内装等は減価償却の対象になります。
 
デメリットも実際には多くあります。一つは駐車場の問題です。駐車場を別に借りなければなりませんので、家賃の他に駐車場代を要するということです。古町で専用駐車場を設けることはかなり難しくなっています。またできたとしても1台あたり月1.5万円近くになります。またスタッフの駐車場確保も考えると、スタッフ4人+院長で5人分と考えると、毎月7.5万円かかりますので、7.5万円+患者用駐車場台数で10万円は余裕で超えるので、バカになりません。また、患者さん用に近くに時間貸しの駐車場があれば、そこと提携して、駐車券を購入し受診した患者さんに手渡すという方法もありますが、正直、これはあまり評判が良くありません。新潟の人たちは車の移動も多く、ビルの隣やビルに併設された駐車場がある場合はまだいいかもしれませんが、しばらく歩く、雨の日は傘をさして歩くとなると非常に嫌がられます。また、高齢者が多いと、高齢者を連れて歩くのが大変ということで違うクリニックを探す家族もいます。足の悪い高齢者をある一定の距離以上家族が連れ歩くのは、医師が想像しているよりもはるかに大変な事だと認識した方がいいと思います。
ただ言い方を変えれば歩行に問題のない元気な人をメインで診察するようなケースでは、あまり問題にならないとも言えると思います。美容外科、心療内科等はあまり問題にならないような気がしています。実際、ビル診をしている美容外科、心療内科も多く見かけます。また、患者さんが入る際にも、ビルに複数テナントがある場合、自分がどこに通院していると外部からわかりにくいメリットもあると思われます。
 
あと、人通りの多い、目につく場所は家賃が高く設定されます。これは仕方がないことだと思います。そして、それなら多少奥まった場所でも家賃の安いところを選んだ方がいいかも・・・という考え方も出てきます。これはこれで正しいかもしれませんが、目立たないところであるがゆえに看板を多く出す必要が生じた場合、看板一箇所で月1.5~3万円、大きい看板で目立つところは数万円というところもあります。となると、目立たない家賃が安いはずであっても、宣伝広告費で数万円/月取られるなら、結局一緒ということも起こり得ます。その辺りをどう考えるかは開業するDrの考え方になります。ただ、これも考え方で、家賃はなかなか減額できないが、宣伝のための看板は1年契約で取り下げることも可能です。そのため、ある程度集患ができた時点で、看板を取り下げるということも可能であることを考えると、一概に少し目立たないところで看板を出すという方法も間違いではありません。