どこで開業したいかと、どこで開業が「できるか」は違います。「どうしても中央区で開業をしたい！」というDrがいます。住んでいる家の都合や通勤までの時間等々、様々な理由で中央区が人気です。ただ、様々なコンサルタントがくる中で、話を聞いてると、ほぼどの科であっても「開業する場所がない」とうことを聞きます。正確には、開業する「場所」はあっても、すでに開業医が乱立していて、新たに開業をしたところで勝てる見込みがないという結論になります。
この見込みというのも、単純に周辺人口と有業率をクリニック・病院数で割っただけの数字です。そのため、非常に評判のいいクリニックになれば大勝ちできるという可能性もあるとも言えます。ただし、患者さんがかかりつけを変更するというのは相当な労力を要するので、少し評判が良いだけでは、すぐに患者さんがかかりつけを変更してくれるということは期待できません。
厳しいことを書くと、Drは自信家が多くいます。自分の腕なら勝てる！と信じているDrも多くいます。しかし、借金が多い中で患者数が増えていかない現実を考えると、リスクを取れる範囲は、それほど大きくないと思います。
時々、穴場的なところがないわけでもありませんが、まとまった土地がない等の理由により開業が難しい場合もあります。
最近はメディカルモールにおいて開業をするDrも多くいますが、そこが勝てるのかどうかは正直わかりませんとしか言えません。メディカルモールのメリットは、他のクリニックと一緒のため、クリニックの存在を周囲に認知してもらいやすくなるというメリットがありますが、一方で、だからと言って患者さんが来てくれるわけではないということも事実です。